はじめに
古いパソコンにWindows11をインストールための基本知識を整理しておきます。
Windows11は古いパソコンを正式にはサポートしていません。
その為、正規のインストール方法ではWindows11インストールが出来ませんでした。
しかし、巷には古いパソコンにWindows11をインストールする方法が出回っていました。
今回は、複数台のデスクトップパソコンにWindows11のインストールを考えていたので、専用ツールソフトを使うことにしました。
私が、デスクトップパソコンを使用する理由は、外部ディスプレイ、キーボードがノートパソコンより使い易く疲れないからです。
あくまでも、全ての作業は自己責任でお願い致します。
基本的な流れは同じ
- パソコンの点検・確認
- BIOSの設定
- Windows11のインストール
- アップデート
- Windows11の設定
- ソフトのインストール
パソコン個体によっての多少の違いはある
- パソコン本体の構造(分解、組み立て)
- パソコンの仕様(パーツの構成)
- USBから起動させる方法(BIOS設定)
- パソコンそれぞれのドライバー
- ライセンス認証の違い(自動 or 手動)
- OSバージョンの違い(HOME or PRO)
パソコン本体の確認・清掃(分解、組み立て)
パソコン本体がどのような構造になっているのか理解しておくことで、パーツの組み込み、パーツの交換が容易になります。
メーカーさんが用意したWEBマニュアルが多く存在しますので、できるだけ確認しておきたいものです。
マニュアルが無い場合は、壊さないように分解と組み立てをすることになります。
作業をはじめる前に破損個所がないかの確認も済ませておきましょう。
外部的ケース破損、動作には関係ない欠品パーツは確認程度で良いかと思います。
- ハードディスクを交換する場合はどのようにアクセスするのか?
- メモリを交換する場合は、メモリスロットにどのようにアクセスするのか?
この辺りは、かなり重要になってくるかと思います。
徐々に慣れてはきますが、最初は戸惑いもある部分です。
パソコン本体の清掃も必要かどうか確認しておきます。
チリや誇りが多く溜まっているようでしたら、エアダスターで吹き飛ばしたり、掃除機で吸引したり、分解清掃が必要になるかもしれません。
ある程度の拭き掃除が出来ていると、パソコン本体を触っている間に汚れなくて良いかもしれません。
パソコンの点検
パソコンが基本的な動作をするか確認しておきます。
もともと動作していたパソコンであれば必要構成パーツの確認程度になります。
しかし、譲渡品、オークション品などであれば、必要パーツが欠損、破損してる場合があます。
最終的な確認は作業しながらになりますが、最初に確認して不具合を見つけておくことは時間の節約になります。
- 電源が入るのか?
- BIOSは起動するのか?
最低限、上記の確認はしておきたいです。
BIOSの起動ができると、CPU,メモリ,ストレージの状況は確認できます。
BIOSはパソコンの基本的に情報が入手できますので、最低でもBIOS起動できるパソコンを使用したいものです。
BIOSの起動方法は、メーカー、パソコンによっても違いがありますので、情報収集は済ませておきましょう。
パソコンの仕様(パーツの構成)
今回は、WEB閲覧、メール、動画視聴や、Officeソフトでの軽作業使用が出来ればよいので、それほどハイスペックでなくて良いかと思います。
・ストレージ容量は256GB以上
・メモリは8GB以上
手元にあるパソコンがインテル第4世代が多いので、これを使っていきたいと思います。
処理に時間が掛かるソフトを使用しなければ、「のんびり使用する」はクリアできるかと思います。
ストレージはハードディスクより、手元にSSDがあればそれを使いたいものです。
将来的にアップグレードするイメージであれば、ひとまずハードディスクで良いかと思います。
デスクトプパソコンに内蔵されているハードディスクは3.5インチタイプがほとんどですので、2.5インチタイプのSSDをきっちり固定内蔵する為には、2.5インチへの変換マウンターが必要になります。
そのあたりも、事前に準備しておくと便利です。
将来はストレージのアップグレードを考えていますので、その場合は複製(クローン)ソフトを使用してストレージを丸ごとコピーしたいと思います。
専用ツールを使用した方が何かと簡単でミスが少ないです。
CD/DVDドライブは、今回必要ありませんが、この世代のパソコンには標準搭載されているものが多いです。
USBポートも必要です。
BIOS(UEFI)の設定
BIOSにはいろいろな種類があります。
設定の仕方もメーカーによって違いますので、この辺りの作業が難しいと思います。
しかし、このBIOSの設定さえ、しっかりとクリアできれば、これから先のWindows11のインストール、アップデート、ソフトのインストールは単純作業です。
BIOSの起動
- BIOS起動(通常はロゴ画面で「****」キー押す)
- 日付、時間の設定
BIOSの確認
- BIOSモデル →
- BIOSバージョン →
- CPU →
- メモリ →
- OS起動方法(UEFI and レガシー(BIOS)) →
- Boot順序の確認 →
今回の場合、BIOSの設定でUSBからの起動が必須になります。
できるだけUEFI起動でGPTモード使用したいです。
できるだけ、Secure Bootを [Enabled]にしたいです。
CPU、メモリ、ハードディスクを正常認識していて、USBメディアからの起動設定ができれば十分です。
Windows11 インストール
事前にRufusで作成しておいたインストール用USBメディアから起動すれば、それほど設定することもなくWindows11の初期画面まで進むと思います。
インストール用USBメディア、USBポートも3.0が望ましいです。あればですけど。。。
USB2.0とは転送スピードが違います。
細かなところは、実践編で個別で説明していきたいと思います。
Windows11の初期設定と更新プログラム
古いパソコンにWindows11をインストールした後は、『更新プログラム』や『デバイスドライバー』『アプリケーションの互換性』などを確認し、パソコンが正常に動作しているか確認します。
基本時には、Windows11をインストールした時点でドライバーもインストールされます。
しかし、最新のものでないものありますので、アップデートはしておきましょう。
・Windows Update
・オプションの更新プログラム
この2か所の更新を全て済ませましょう。
時間が掛かる場合がありますが、根気よく頑張ります。
最終的には、「デバイスマネージャー」で、全ての接続ができているのか確認します。
更新、アップデートにはインターネット接続が必要になりますので、ご準備ください。
ライセンス認証を確認する方法
Windows11がインストールできれば『ライセンス認証』を確認してきましょう。
スタート → 設定 → システム → ライセンス認証
ライセンス認証が「アクティブ」であれば問題なく継続して使用できます。
以前にインストールされていたのWindowsエディションによって、「アクティブ」にならないこともあります。
できれば、事前に、前のWindowsエディションの確認を済ませておきたいものです。
プロダクトキーの準備も必要になるかもしれません。
「Home」のパソコンに、Windows11 Proをインストールした場合などは、「Pro」用のライセンスキーが必要になります。
「Home」のパソコンに、Windows11 Homeをインストールした場合は、ライセンス認証が自動で「アクティブになることが多いです。
まとめ
大まかな流れを説明しました。
本体構成の組み立てと、BIOSの設定さえ間違えなければ、ソフトウェア部分は半自動ですし、設定もほぼ同じです。
是非、実践編を確認しながお試しください。